平昌オリンピックでのフィギュアスケート、よかったですね!
本当に日本人として誇らしい気持ちになりました。
素敵な姿を見せてくれて、ありがとう!
以前までは、フィギュアスケートの結果をニュースで知って「すげー」と思う程度でした。
そんな私でしたが、フィギュアスケートを好んで観るようになったきっかけになった選手がいます。
それが、町田樹さんです。
©Japan Sports
East of Eden — Celebration — | Tatsuki Machida 町田 樹 OFFICIAL WEB SITEより引用
今回、解説としてテレビ出演しているのを観て、改めて彼の生き方に惹かれました。
私も町田樹さんのように生きていきたい。その思いを忘れないように、今の思いを書いておきます。
ちなみに、2月25日にテレビ東京で平昌五輪のエキシビション(解説:町田樹)が放送されます。
詳しい日時は番組表 | テレビ東京でご確認ください。
町田樹さんのすごい解説、聞いてみてくださいね!
(2/25追記:やっぱりエキシビションの解説も最高でしたね!)
町田樹さんの解説にみる信念
2月12日、テレビ東京の番組でオリンピックのフィギュアスケート解説として、銀メダリストの町田樹さんが出演していました。そのときの解説が見事で、多くの高評価を呼んでいます。
彼の解説ぶりはTwitterを始め、YouTube等にアップされているのでぜひご覧になってみてください。一通り聞けば、なぜ高評価されているのか、すぐにわかるはずです。
私は町田樹さんの解説を聞いて、彼の町田樹という生き方に、改めて惹かれました。
ああ、町田樹という人はこういうひとだよな。あの頃と変わらず、むしろもっと昇華されて素敵になったな、と。
特に心打たれたポイントは3つです。
- わからないことを「わからない」と言える
- 自分の信じたことを貫いて、言い切る
- 詩的で美しい、愛のある表現
それぞれについて、詳しく説明したいきますね。
わからないことを「わからない」と言える
たとえ事実であっても、「わからない」と自分で言うことは勇気がいることです。
自分の知識の無さが露呈するようで、恥ずかしく感じてしまいますからね。
でも、町田樹さんはキャスターからフリを受けても、わからないことに対してはっきりと「わかりません」と答えたのです。
解説という立場で来ている身で、「わからない」 「これだけでは判断できない」とはっきり言えませんよ、ふつう。
主観と推測を分け、見栄を張りたくなる場面でも、みんなの知りたいことを伝えるのを優先する。そんな姿勢に感銘を受けました。
自分に嘘をつかない。
これがかっこいい生き方への必要条件だと、改めて感じました。
自分の信じたことを貫いて、言い切る
今回の町田樹さんの解説で、特に注目されたのが、試合開始時間と宮原選手の回転不足についての発言です。
試合開始時間に関しては、アメリカのプライムタイムに合わせていることに触れ、「到底受け入れられるものではない」と明言しました。
また、宮原選手の回転不足に関しても、
「全ての女子選手のジャンプをスロー再生で慎重に比較検討した結果、何ら遜色ありません」と言い切りました。
他人の目に晒される場面で、ここまで言い切るのはかなり勇気がいることですよね。町田樹さんが今は研究者として活躍してはることも、自分の考えを言い切るということに影響しているのでしょう。
テレビ業界にしがらみがないから言いやすい、というのもあるとは思いますが、町田樹さん自身「これは言おう」と決めて出演されたような感じがします。あくまで私の推測ですが。
自分の考えを言い切る。
自分の信じたことを貫く。
最高にかっこいいです。
詩的で美しい、愛のある表現
“氷上の哲学者”と呼ばれただけあって、解説ひとつとっても、町田樹さんの深い思考と豊富な語彙を感じました。
例えば、村元・リード組のリフトに対して
「桜が風に舞っているように見えませんか?」
という表現をしています。
う、美しすぎます…ッ!
日本語をきちんと使えていて、かつ深い洞察と思考から生まれるこの表現。競技者時代のまっちーを思い出します。
先ほど挙げた宮原選手の回転不足の話でも、滑ることができる喜びを感じて自信を持って、と語っていました。
町田樹の平昌五輪の解説がすごい!まとめ
町田樹さんの平昌五輪の解説では、
- 綿密な調査・検討に基づく、詳しい解説
- 言いにくいこともスパっと言い切る
- 丁寧で愛のある表現
が特にすごいポイントでした。
25日はテレビ東京で、26日はBSで、エキシビションの解説を町田樹さんがされるとのことです。もう今から待ちきれへん笑
今回の平昌五輪の解説だけでなく、昨年のカーニバル・オンアイスでも解説をされてるんですが、どのスケーターの解説も愛に溢れているのがわかりますよ。
さあ、一緒にエキシビションのまっちーの解説聞こうぜ!
to be continued
ここからは完全に自己満です。
ただの町田樹ファンが書いたこじらせ愛ですので、暇で死にそうな方、私もまっちー好き!という方だけどうぞ。
“氷上の哲学者” ー惹かれた理由
町田樹。
氷上の哲学者と評されたフィギュアスケーター。
彼の競技者としての成績は言うまでもないですが、私が最も心打たれたのは彼の「フィギュアスケートは総合芸術」という言葉でした。
フィギュアスケートは、スポーツでありながら音楽に合わせて滑走します。その性質上、素人目には美しさや上半身の表現などに目がいってしまいがちです。
フィギュアスケートはスポーツか芸術か?
という論争はネットのあちこちに散見されます。音楽に合わせる以上、芸術的表現も求められて当然だと、私は思います。あくまで、素人からの意見ですが。
そんな私の思いに、町田樹さんの演技、いえ作品はぴったりと合わさり、
「これだよ、こういうのが観たかったんだ!」
とひどく興奮したのを覚えています。
なかでも感動した作品は、町田樹さんの代表作品と言える「火の鳥」
そして「エデンの東」でした。
このふたつをテレビで観て、気づいたら涙が出ていたんです。
音楽と身体の動きが完全に融合し、壮麗なその滑走や跳躍の1つひとつに町田樹さんによる意味づけを感じる…そして、プログラムがひとつの舞台・作品になっていたのです。
フィギュアスケートはこんなにも美しい、と町田樹さんの作品に教えてもらいました。
フィギュアスケートはジャンプ全盛時代です。難しいジャンプを成功させるほど、高得点を取ることができます。
ジャンプを成功させるまで、選手の方々は文字通り血の滲むような努力をされているのでしょう。その努力を知った先で見るジャンプが、どれほど感動的かはご承知の通りです。
そんなジャンプの時代に、町田樹さんは表現を重視することを貫いていました。プログラムを作品として観ている人に届ける、という信念がありました。
音楽を徹底的に理解し、動きひとつにも意味を持たせて、誰にも真似できない唯一無二の“町田樹”というスタイルを確立したのです。
時にそれは、周りから理解されないこともありました。豊富な語彙から紡がれる言葉が、語録として取り上げられて、本意でない扱いも受けたことと思います。
それでも、彼は町田樹というフィギュアスケートのスタイルを変えなかったのです。町田樹というスケートが美しいと、信じていたから。
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2016 Autumn - “Ave Maria” by Chris Botti | Tatsuki Machida 町田 樹 OFFICIAL WEB SITEより引用
そして、それは演技・作品で見事に証明されました。
競技者時代から、独自の路線をいっていた町田樹さん。
「フィギュアスケートは総合芸術」という信念のもと、アスリートとしてもアーティストとしてもフィギュアスケートを愛してきた姿を、心から尊敬しています。
これからも、研究者としての町田樹さんとプロスケーター・アーティストとしてのまっちーを、全力で応援していきます。
まっちー大好きだーッ!