自分のしたいことを貫くのは、ことブラック企業においては無理ゲー中の無理ゲーです。
会社からいろいろ言われるのが嫌で、本当はしたいことがあるのに会社の言いなりになっていませんか?それで後で後悔して、自分が嫌になっちゃってませんか?
言われなくてもわかってんだよ!って感じですよね。私も、会社の言いなりになる自分が嫌ですから…。
でもね、嫌だと感じてるなら、行動しなきゃ変わらないんですよね。当然ですけど。なかなか行動に移す勇気が出なかったんですが、上司の行動に勇気をもらいました。
あなたと私が、「戦わずして自分のしたいことを貫く」ためにできることについてお話しますね。
- 仕事も大事、でももっと大事にしたいものがある
- 有給を申請!ブラック企業の返事はもちろんNO!
- 批判を受けても嫌な思いをしても構わないという『自分の貫き方』
- 「戦わずに自分を貫く」ことで、もっと行動の幅が広がる
仕事も大事、でももっと大事にしたいものがある
ブラック企業と言えど、仕事は大事です。お客様に喜んで頂くこと、ベストを尽くした仕事を目指すのは、ブラック・ホワイト関係なく自然なこと。
それでも、仕事以上に大事にしたいことってありますよね。ゲーム、ライブ、読書、映画、恋人、家族、自分の信念、生き方…。
人によって様々でしょうが、「これだけは譲れない!」ってものがありますよね。
上司のTさんの場合は、仕事以上に大事にしたいのは家族でした。
写真を見せては「かんわいいんだよな〜!」とデレるほど9歳の娘と4歳の息子が大好きで、一緒に過ごすために全力をかけるほどです。夜遅くまで拘束されるこの仕事と、子どもと一緒にいたい気持ちとの間でよく悩んではります。
私とは同じ管轄で働いています。
そんな彼が、言いました。
T「なあ、Jolyneくん。僕月曜仕事お休みするわ」
Jolyne「わかりました。私は大丈夫ですけど、その…会社がOK出しますかね…」
T「うーん、まあ何か言ってくるやろけど…でも、日頃一緒にいてやれへんし子どもの誕生日くらいは一日中相手したりたいからね」
日頃からTさんのことは尊敬していますが、このときが一番かっこよく見えました。
ちなみに、有給を申請するときに休む理由は説明する必要はありません。
有給を申請!ブラック企業の返事はもちろんNO!
うちの会社は小さいところなので、休みの申請を始め、たいていのことは社長に直接言いにいきます。
上司のTさんが社長のところへ、有給の申請をしにいきました。
T「社長、実は3日後に有給を頂きたいんですが」
社長「有給?いやいやお前、今忙しい時期やってわかっとるやろ?何かあるんか」
T「すみません、でもどうしてもその日やないとあかんのです。息子の誕生日なんで、休ましてください」
社長「息子の誕生日ぃ?お前、ようそんな理由で休みたいとか言うな。あかんに決まってるやろ」
T「お願いします。家族を大事にできひんのやったら、僕はこの仕事続けられません」
社長「………しゃーないな。大目に見たるわ」
T「ありがとうございます」
この状況を見て、あなたはどう思いますか?
会社に頭を下げてまで有給もらうなんておかしい!
嫌な態度とられてもへこへこするなんて結局そうするしかないんか…
そう思います?
あるいは、Tさん大人の対応やなぁと思うでしょうか。自分には出来ない対応だ、と。
私は、以前はTさんのことを「戦う気のない、事なかれ主義の人だ」と思っていました。でも、今回のTさんの姿を見て『戦う以外の自分の貫き方』を学んだんです。
批判を受けても嫌な思いをしても構わないという『自分の貫き方』
「自分を貫く」「自分の大事にしたいものを優先する」ということをしようとすると、どうしても他人との擦り合わせが必要になってきます。
以前までの私はむしろ「とことん来いッ!!」って感じで、レスバトル上等で絶対言い負かしてやる!ってスタンスでした。納得のいかないこととは徹底的に戦うつもりで、ブラック企業の証拠も集めていました。
でも、今回のTさんの姿を見て、戦うだけが自分の貫き方じゃあないとも考えるようになったんです。
自分を貫くとき、他人から批判されることもあるし、嫌な思いをすることもある。それでもいいと覚悟して、時には頭を下げてでも自分を貫く。そういう「自分の貫き方」もあるんだと、心で理解しました。
自分を貫くポイントは「最終目標を常に意識すること」
でも、短気なあなたと私に「批判されたり嫌な思いをしたりするのを覚悟して、頭を下げる」なんてことが出来るでしょうか。どうしてもイラっときて、言い負かしたくなりそうな気がします。
Tさんによると、秘訣は「最終目標を常に意識すること」なんだそうです。
最終的にどうしたい(何がしたい)のか、を常に考え、そのための行動を優先すると、途中で嫌なことがあっても頭を切り替えられるとのこと。
これなら、嫌だと思うことがあっても「最終的にどうしたいのか?」と考えて、冷静になれます。最終目標を達成するためには、ここで戦う必要はあるのか?と自分に問いかけると良いですよね。
最終目標を考えた上で戦う必要があるなら、それは全力で挑むべきですが、こうして冷静に考えてみると、そんなに戦う必要がある場面は多くないことに気づきます。
「戦わずに自分を貫く」ことで、もっと行動の幅が広がる
「自分にとって大事なことを貫くために、あえて戦わない」という新しい選択肢を選べるようになれば、あなたと私にとって行動の幅が広がりますよね。
例えば、今回のTさんのように、自分の好きなことのために仕事を休みたいと思ったときに「そんな理由で」と言われたとします。
今までのあなたなら、「なんでそんなこと言われなきゃいけないんだ!」と、時には上司と口論になって休みが取れなかったり、休みが取れた後も嫌な気持ちをずっと抱えたままだったりでしたよね。
でも、「休みを取って、休暇を楽しむ」が最終目標。そのためには、会社と戦わずに頭を下げてでも「休みを取れさえすれば良い」わけです。
つまり、最終目標を達成できるなら戦う必要がないってことです。
そうなると、イラッときてやめてしまって達成できなかった、なんてことがぐんと減ります。むしろ、「イラッ」を乗り越えて目標を達成できれば自分に自信がつきます。それって、あなたにとってめっちゃプラスになると思いません?
まあ、そんな簡単には出来ないと思いますが、常に最終目標を考えて行動することを心がけるところから始めましょう。
イラッときたときには、頭を下げつつ「最終的に勝てばよかろうなのだァーッ!!!」と心のなかで唱えると良いかもしれません。
自分を貫いて、したいことをするかっこいい人を目指して、一緒に頑張りましょう!
to be continued➸